誘いこまれた川
投稿者:ぴ (414)
夏休みになると、必ず海や川に行って泳いで遊んだ記憶があります。
暑い日はやっぱり泳ぐに限ります。
楽しいし、涼めるし、わいわいできるしで私はとても泳ぎに行くのが好きでした。
それから川があると必ずするのが飛び込み。
大きな岩の上から思いっきりよくジャンプして、そして川に飛び込むのが何よりも楽しくて、はしゃぎ回れました。
本当に子どもの頃はこうゆう遊びが好きだったと思います。
そんな私が泳ぎに行かなくなった理由があるのです。
私はそれまで泳ぐことが何よりも好きな子供でした。
だけど、あのことがきっかけは私はめっきり泳ぐことをしなくなりました。
だって目の前であの様子を見てしまったら誰だって泳ぎたくないと思ってしまうと思うのです。
私が体験したことは私や友達にとても大きな恐怖心を与えました。
そして二度と泳ぎに行きたくないというトラウマを作ったのです。
あれは小学4年生の夏でした。
この日私たちは、いつもの川に行くために、いつも通らない狭い脇道を通りました。
いつもなら広い道を通っていくのですが、友達の一人が「こっちから行くと近道になるらしいよ」と言い出して、急にわき道を探検しようと誘ったのです。
私はあまり乗り気ではありませんでした。
脇道はすごく狭かったし、なんだか薄暗くてどこに繋がっているのかも分かりません。
気乗りしない私に対して友達3人は「いいね、行ってみようか」とすごくノリノリです。
さすがに3対1になるとこちらが不利で、譲歩するしかありません。
1人だけ「行きたくない」というのも空気が読めないかなと思って、私は仕方なく3人に着いていくことにしました。
脇道は広い道と違って曲がりくねった道ではなく、驚くくらいまっすぐな道でした。
私は最初は嫌がったものの、本当に近道かもしれないと思いました。
しかし歩いても歩いてもなかなか目的地に着きません。
いつも見えてくる川がなかなか見つからなくて、ぐったりでした。
他の3人もさすがに疲れたのか、「引き返す?」と聞きました。
そうして引き返すかどうかで迷いながら歩いていると、その川を見つけたのです。
私たちはそれを見て驚いた顔になりました。
いつも泳いでいる川とは大きさが全然違う広さだったからです。
しかも水も澄んで綺麗だし、川の中で泳ぐ魚が上から見えるくらいに透明な水です。
なんだかその周辺がキラキラ輝いて見えました。
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