居酒屋の「見えない」男性
投稿者:六文 (1)
短編
2021/02/08
22:55
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「ねえ!今度っから自分の飲み物は自分で頼んで〜」というと、
A子が
「ねぇ、やっぱりおかしいと思った?」とニヤリと笑って言うのです。
B子も
「だよね。」
何を言ってるのか分からず、
「え、何??」と聞くと。
A子
「ずっとりりちゃん(私)の隣にもう一人居ると思ってたよ。」
私
「は???」
A子はB子に
「そうだよね?性別(互いに思ってる)同じだよね?」
というと、
今度は2人、声を合わせて
「男性!!」と言ったのです。
他3人は血の気が引いて、
「なんなの?どういうこと?」
と聞くと、
2人で座ってた側の私の隣に、男性が座っていたと言うのです。
そして、皆がお酒を注文する度に、その男性も店員に自分のお酒も頼んでいたそうです。
このA子とB子はなんの疑いもなくこの男性を受け入れており、オーダーを聞いた居酒屋スタッフも男性もオーダー通りにお酒を持って来ていたそうです。
怖すぎて、
「え!今もいるの?」
と聞くと、
A子とB子はまた口を揃えて、
「りりちゃんの方を見つめてるよ!」と言いました。
確かに、仲良くなった飲み会となりましたが。
この仲の悪い2人が口裏を合わせていたようにも思えず。
見えない男性に見つめられてるというのはゾッとします。
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