林間学校
投稿者:キミ・ナンヤネン (88)
短編
2022/06/19
02:02
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振り向くと、何か尋常じゃない表情をしたT先生が僕の肩を掴んでいた。
僕はどうしたんですかと尋ねたが、T先生は僕の肩を掴んだまま無言で宿舎まで一緒に歩いた。
宿舎に着いて、T先生は次のような話をしてくれた。
ガードレールの外側には、先生たちは絶対に立たないという決まり事があるという事。
そして、そのガードレールの切れ目の地面には、枯れた花束があった事。
僕の肩を掴んでいたT先生のその手は、わずかに震えていた。
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林間学校で肝試しなんて今はやらないんだろうね