引っ越しの挨拶

私が18歳の時でした。
当時高校を卒業してすぐアパートを借りたんです。
2LDKで家賃48000円で安かったのですが、築年数が経っていたから安かったのかなと思います。

引っ越し当日は、彼氏は仕事だったので私が家のすべての事をやっていました。
家電を置いたり、ソファーを置く場所を決めたりして大体の事を終わらせました。

そして引っ越し当日落ち着いたところで私は、ハッと思い出しました。

（携帯の怖いサイトとかで、引っ越ししたらその土地や部屋などに挨拶した方がいいって書いてあった！）

そこで私はリビングの中央に座り、両手を置いて（今日から住まわせて頂く○○と申します。これからよろしくお願いします）と心の中で唱えました。

するとその瞬間に私の周りを「ドタドタドタドタドタ」と子供が走り回る音がしたんです。

でも目の前には誰もいません。

そのまま部屋で過ごしましたが、2時間くらい怖さが取れませんでした。
帰ってきた彼氏にすぐ伝えました。

その後、おそらく女の子だと思うのですが子供の霊に憑かれて2年間を過ごしました。
当時はミッフィーさんにハマり食器をミッフィーに揃え、ミッフィーのぬいぐるみを買い漁り、幼児退行しました。

あの部屋を引っ越した後には私の幼児退行もなくなり、ミッフィーさんの趣味もさっぱりなくなり、異常さに気づきました。

でも住んでいたときにははわからないものですね。
夫も当時のあの部屋の話になると「絶対憑かれてたよ」と今でも言います。

そして私たちがあの部屋を出て行った後に、高齢の男性が入居しましたが孤独死されたそうです。
霊道だったあの部屋に住んでいた私は本当に孤独死だったのか疑問に思うところがあります。