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不思議体験

とくのしんさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

作り話
長編 2022/05/27 16:58 10,685view
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手前の部屋は汚いだけで怖さはなかったそうだが、奥の部屋に足を踏み入れると背筋が凍る感覚に襲われたそうだ。さすがのOもかなりビビっていたらしい。
部屋には箪笥があり、その隣に姿鏡。部屋の奥にお札が貼ってあったという。

「新井さん新井さん、いらっしゃいますか。いるなら合図してください」
一同がビビっている中、Aが急に例の言葉を口にした。

「A!急にやめろよ!」

とOがキレていると、ドン!とどこからか音がした。
誰かが音を立てたと思ってお互いを見つめあっていると、ドン!と再び音がした。

「新井さん新井さん、いるなら出てきてください」
と続けてAが唱えだした。それも2回続けて。
「やめろっていってるだろ!」とAに掴みかかるO。

すると階段からギィギィと不気味な音がし始めた。
5人は息をのんだ。誰かが上がってくる。
不気味な音が段々・・・段々近づいてきた。

誰も動けないで階段を凝視していた。
ギィギィ・・・ギィギィ・・・その音はもうすぐそこまで迫っていた。

ゴッ!

一番上まで上がりきったのか、靴底で床を叩いた音がした。
ぬ~っと男が部屋を覗き込んできた。帽子を深く被った作業服の男だった。
男はじっと5人を見つめたまま動かなかった。

5人のうちEが「勝手に入ってすみません!すぐ出ていきます」と大きな声を張り上げた。

その言葉にも男は全く反応しなかった。その異様さに風貌から用務員かと思って一瞬安堵したというMは、これは相当やばいと感じたそうだ。
Oが「ホントすみません!謝りますから!許してください!」とボスの威厳無しに平謝りしてみるが男は動かない。

よく見ると男の眼は左右別の方向を向いていた。いわゆるロンパリというものだが、その眼がギョロギョロと動いていた。
Aが「新井さんだ・・・」とボソっと呟く。
「作り話だったのになんで・・・」とAは震える声で呟いた。
一同Aに視線を移すと

「ん゛――――!!!!!!!!!」

と男が声を上げた。
5人は一斉に男を見ると、首をぐるりぐるりと回しながら近づいてくる。
「うわあああああああああああああああ!」
誰かが声を上げた。

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コメント(3)
  • 埼玉のあそこのことかな
    面白かったです

    2022/05/27/17:51
  • うん
    あそこだね。今は骨組みだけらしいよ

    2022/05/28/09:30
  • ゾクゾクした。
    久しぶりに怖い話見れて満足した。

    2022/05/30/20:16

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