恐怖心を抱きながら住み続けたあの家
投稿者:エフエム (3)
あれは、私が両親や妹と一緒に暮らしていた家での出来事でした。
当時、3つ年下の妹が生まれ、父は仕事を独立し、母はそれを手伝っていたのですが、仕事場に近い家を見つけ、そこに家族で引っ越したのです。
その家は、新築の2階建てでした。何故か時々、天井なのか壁なのか、パン!とかパキッ!ミシッ!という音がしたんです。
両親が言うには、まだ新しい家ではこういうことがあるんだということでした。
親があまり不思議がらないので、そういうものなのかと、幼稚園に通っていた年齢の私は、何も疑いませんでした。
でも、階段で音がすると怖かったし、暗くなってから一人で2階へ行くのは、いつも何故か恐かったのでした。
それは、大人になってからも感じていました。
やがて私も妹も成長し、私が中学生くらいになったころです。
もう家も決して新しいとは言えないのですが、まだあの音はしていました。しかも、昼夜問わず頻繁に。
そんなある日、ふと見上げた居間の天井に、手の跡がいくつもあるのをみつけたのです。和室のその部屋の天井は、板張りでした。
そこに、くっきりと指の跡が沢山ついているのです。指で天井の板をこすったような跡です。住み始めた頃からあったのかどうか、全く覚えていません。
ただ、見つけた当時妙に恐くなって鳥肌がたったのを覚えています。
父も母もその手の跡には気付いたのですが、気にしないようにしていたのかもしれません。
音は、時々階段の方からも聞こえました。まるで誰かが階段を上っているかのように。
私や妹は2階の部屋で寝ていましたので、時々ドキッとしては、恐くなった記憶があります。大人になってからもそうでした。
やがて私達姉妹も社会人になったのですが、ある晩、隣の部屋から、ドスンという音とともに妹の叫び声がして、私は跳ね起きました。
真っ暗な妹の部屋を覗き、声をかけてみると、妹が、震える声で話してくれました。
ふと目を覚ましたら、ベッドの足もとに、髪をおろした着物姿の老婆が立っていたのだそうです。
その老婆はスーッと、妹の枕元に移動し、顔を覗き込んできたのです。
恐くなった妹は悲鳴を上げ、枕を老婆のいる方向へ投げつけたのでした。すると、老婆の姿は消えていたのだそうです。
そんなことがあっても私たち家族はどうすることもできずその家で過ごしていました。
私の部屋として使っている二階の和室の天井にも、手の跡はついていたのでした。
もう社会人になってからのこと、ある休日に、布団も上げずゴロゴロしていた私は、知らない間に眠ってしまっていました。
すると突然、体が宙に浮きそうになりました。グイグイと上に持ち上がってきそうなその感覚が恐くなり、目をつぶったまま、必死で体に力を入れました。
無意識のうちに私は、お経をとなえていたのです。
すると、浮き上がりそうな感覚はなくなり、私は体の力を抜くことができました。
別のある晩の夜中、私の足元の布団がバタバタとしているのに気付きました。
寝ぼけながらも私は、この年になっても母親が、風邪をひかないようにと、乱れた布団を直してくれているのか、ありがたいなと、思っていたのです。
すると、布団の足もとをポンポンと叩いて、直し終わるのかと思いきや、そのポンポンという感覚は、私の足の両側、腰と、どんどん上がってくるのです。
これは母親ではない!と思た瞬間、胸に重みと、何かの気配を感じました。恐くて目があけられない私は、また必死でお経を唱えたのです。
すると、まるで何事もなかったかのように、重みはなくなっていました。しばらくは恐さのあまり目もあけられませんでした。
今となっては、目を開けなくてよたったと思っています。
その後も、壁や天井や階段からの音は、日々なり続けていました。
天井の手の痕については説明出来る。
うちも10年くらい経った頃から徐々に木で出来た天井に手型が増えてきて、
多分大工さんが素手で施行して、手の脂が年月で浮き上がったんだとおもう。
なんのお経を唱えたのかな?
たぶん家を建てた所で亡くなったもしくは埋葬された霊だね
家の裏になにか立てて供養してあげて