不思議なカラス

夕方、洗濯物を取り込もうとした時、隣の家の屋根に多くのカラスが止まっていました。

こんな光景は初めてだったので驚きましたが、まあそんなこともあるだろうと気にしていませんでした。

翌朝、カラスの「ギャーギャー」という鳴き声で目が覚め、カーテンを開けてみるとさらに多くのカラスが。

今度は電線に夥しいほど止まっていて何だか胸騒ぎがしました。

その夕方、仕事から帰り食事の支度をしていると「カーカー」「ギャーギャー」とカラス同士で、音程やリズムが違い、話をしているような感じです。

カラスはとても頭が良く仲間意識が高いということは知っていましたが「こんなに喋るの！？」というほどお互いに鳴き合っています。道を通る人達も上を見上げていました。

翌日は休日だったので少し寝坊しようと思っていたのですが早朝に救急車が近くに止まりました。

何事かと出てみるとはじめにカラスが止まっていた隣の家のおじいさんが亡くなられたとのこと。私はその家族と親しい間柄だったのでとても驚き、悲しかったです。

不思議なのはその日を境にカラスが一匹もいなくなったこと。跡形もなく消えてしまいました。

おじいさんが亡くなったことあれだけのカラスが集合したのは何か関係があったのでしょうか。

今でも思い出しては不思議な気持ちになります。