花魁淵にて

近寄っていくと、車がだいぶ汚れていました。

私は「だいぶ山道も走ったし。埃だらけなんだな」と思いその汚れを近くで見ました。

よく見ると「うん？」何は跡がついてるような感じでした。

さらによく見ると子供の手形のようでした・「なんだこれ？」と思いさらに車全体を見るといたるところに子供の手形が

ついていました。「あーこれは」と思いました。昨晩のあの子供の手形ではないのかとたっさに思いました。そう見ても3歳くらいの

小さな手形でした。それもいたるところについていたのです。怖くなってK君に電話して「やばいよ車に子供の手形がいっぱいついてるよ」

というとK君は「昨日の水子の祟りじゃないのか」と言いました。私は「そんなことあるの？あの時またいだりしなかったけど」というと

K君は「でもあの水子の石段を勝手にずかずか登って行ったしな。」

それから私は時間もないのでそのまま試験を受けに学科校に行きました。もちろん試験なんて全然できませんでした。

こんなことがあったので、車に乗るのも嫌でしたが、試験も終わり帰ろうと車に乗ろうと車に近づいていくと、来るときに有った子供の

手形がなくなっていました。私は「え？なんで。確かにあったのになくなっている」とおもい車全体を全部見ましたが、どこを見ても

子供の手形はありませんでした。当時は携帯もありませんでしたので写真も撮っていなかったので、後日K君とN君に会った時にそのことを

話すと「これは絶対に霊の仕業だと思う。」と3人とも不思議な感情で車を見ていました。

それ以来特に、身の回りに異変などは起こりませんでしたが、遊び半分で心霊スポットに行くことはやめようと思いました。

あれから一度も花魁淵に行くことはなく、あの行った道もとおっておりません。