祝日に現れるもう1人の私
投稿者:りー (118)
短編
2022/03/26
22:47
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私が中学生の時の話です。
当時私は1人で自転車に乗りあちこちに行くのが趣味でした。
その日は日曜日でいつも通り自転車で遠出していました。
あまり来た事のない場所に赴き初めて見るお店や風景を楽しんでいました。
翌日学校に行くと「昨日〇〇に居たよね?」と友達から尋ねられました。
しかし私はそこへは行っていないので「別人でしょ?」と言うのですが確かに私だったと言います。
不審に思いつつ自分の行動は自分が1番よく知っているので真面目に受け取りませんでした。
次の日曜日も自転車で出掛け近くのショッピングセンターで過ごしました。
新しい服を買ってご満悦です。
翌日学校へ行くと別の友達から「昨日××に居たよね」と言われました。
私はそこには行っていません。
不思議な事に次の休日もまた次の休日も私が行っていない場所で私を目撃した友達が後を絶ちません。
私ではない私がもう1人居るようでゾッとしました。
これは世に言うドッペルゲンガーではないでしょうか。
もう1人の自分に会うと死んでしまうと言う話は知っていたので暫く外出は控えました。
3回ほど外出を我慢したら何故かぱったりもう1人の目撃情報が無くなり事なきを得ました。
あれは一体何だったのでしょう。
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