同じ目に遭ったのは偶然か?
投稿者:レイレサ (64)
短編
2022/03/15
00:59
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相談したくても相談できないという苦しみが知人を変えていった。
その恨みの念は職場の人、特に非難してきた人に向けられた。
こんなことを念じたのだという。
みんな自分と同じような苦しみを味わえばいいのに。
その後、上司の母が心の病にかかってしまった。
上司は母親を病院へ連れていこうとしたが、失敗しているらしい。
段々家が修羅場と化しているとのこと。
上司は兄弟仲があまりよろしくないことで、兄弟は頼りにならないと愚痴っている。
仕事中に母親から電話がかかってきて仕事を放って家に戻ることも増えてきた。
かなり大変な状況になってしまった。
職場の人はみんな上司の境遇に同情した。
知人は相変わらず職場でひとりぼっちだ。
しかし、上司の様子がおかしい。
誰かに呪われたかもしれないとびくびくしている。
その話を聞いた職場の人もびくびくしている。
知人の念が届いたのかは分からない。
しかし、人の念は時として大きな問題を引き起こすことがある。
知人は今もずっと念じながらその職場で働いている。
呪いは本当にあるのかもしれないが、それを証明することは出来ない。
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