同じ目に遭ったのは偶然か?
投稿者:レイレサ (64)
知人から聞いた話。
知人の母は統合失調症を患っている。
知人が子供の頃から発症しているが、何度か病院へ連れていこうと試みるも失敗したそうだ。
知人の父は病院へ連れていくことを諦めてしまった。
それどころか身内に病んでいる人がいることを知られたくない・・・と隠そうとしていた。
知人は誰にも家の事情を相談することが出来ずに、軽い鬱を抱えてしまった。
そんな知人が職場で体験したある話を今から書いていく。
知人は家の事情が原因なのか、重度の人嫌いになってしまっていた。
そのせいで他人と交流することを嫌い、学生時代は友達を作らなかった。
そのままの精神状態で大人になってしまったので、職場でも気を許せる人を作ることが出来ずにひとりぼっちになってしまった。
そういう人が職場にいたらどう扱われるか容易に想像できるだろう。
最初は職場の人も知人に気を使っていたが、徐々に疎ましく思うようになった。
影でこそこそ悪口を言われるようになっていった。
知人は鬱からくる妄想が原因なのか、それとも元々の体質なのか分からないが勘は鋭かった。
何か悪口を言われていることを察していた。
知らないふりをした。
誰も助けてくれないから、知らないふりをしてやり過ごすしかないと思い込んでいた。
知人はSNSだけが心の支えだった。
SNSで知り合った人からメッセージで励ましてもらったり、助言をもらって少しは人嫌いが改善されていったのが救いかもしれない。
SNSで繋がりのある人からは「職場の人には相談した方がいいよ」と言われたこともあるという。
思い切って職場の上司や知人と比較的関係が良好な同僚に事情を説明することにした。
同僚は同情してくれて、上司も話を聞いてくれた。
そんなある日のことだった。
知人の仕事面で少し問題が起きてしまい、再び職場でひとりぼっちになってしまった。
同情してくれた同僚が距離を取ってきた。
上司からは「〇〇さん(知人)困ったもんだね」と他の社員に愚痴っていたようだった。
折角うまくいきはじめたのに、また元に戻ってしまった。
それどころか「なんでも家の事情のせいにする」と言われてしまった。
知人はなぜ自分の家はこんな問題を抱えているのか苦しんでいた。
それを隠さなければならないと言い出した父が憎かった。
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