転職を視野に入れつつパート勤めも頑張っていた数子さんの身に更なるトラブルが降りかかる。
雑貨屋の常連客からなぜか無視されるようになった。
理由は分からない。
そのお客様に嫌われるようなことをした覚えはなかった。
「いらっしゃいませ」と挨拶しようとしても、数子さんの顔を見た瞬間に嫌そうな顔をして逃げていくという。
一体なぜ?
数子さんは頭が痛くなった。
真面目に働いているのになぜこんな目に遭わされるのか。
もう誰も助けてくれないのならば、占い師に頼るしかないと思い立った。
ネットで検索をして良さそうな人を見つけたので、さっそく相談してみた。
以下が鑑定結果である。
「世の中には言いやすい人と言いにくい人がいます」
「数子さんは言いやすい人なのです」
「そのために必要以上のことを言われすぎてしまうのです」
「人間誰でも言いにくい人のことは避けますよね」
「逆に言いやすい人にはついつい甘えてキツイことを言ってしまう人がいます」
「そういう人は大抵は悪気がありません、それが相手に負担になっているという自覚がありません」
「数子さんは少しオーラが弱いところがあり、余計やられてしまうんです」
「あなたのことを心配している人はいますが、保身行為に走って強い人の方に行ってしまってます」
「家族があなたに冷たいのも、あなたへの愛情が足りていません」
「今のパート先に執着するよりは、転職した方があなたの理解者と必ず巡り合えます」
「そして、パート先の雰囲気が悪いのは他にも理由があります」
「正反対の環境、例えば既婚者と独身者」
「仕事が出来る人と出来ない人」
「責任感のある人と甘え癖のある人」
「そういう正反対の状況が更なるトラブルを引き寄せています」
数子さんは占い師のアドバイスに涙が出た。
そしてすぐに雑貨屋パートを退職したそうだ。

























ドキドキした