インビジブル・ストーカー
投稿者:ぴ (414)
不気味な運転手に私は内心ドキドキしながら「一人ですよ」と言って、逃げるようにタクシーから飛び出したのです。
私は急いでマンションに速足で向かいました。
そしたら後ろからパタパタパタッとまるで裸足で追いかけてくるような足音が響いて、私は真っ青になりました。
あのストーカーだと慌てて部屋までの階段を一気に駆け上がり、後ろを振り向きました。
誰もいませんでした。なのに駈上ってきた階段からカンカンと階段を追いかけてくるような音が響いてきて、カギを開ける手が震えました。
追いついてこられたらどうしようと心臓の鼓動が凄かったです。
なんとか家の中に入ってカギを閉めると、腰が抜けるかと思いました。
その後、寝るまでの間さっきあったことを整理しようとしたけど、全然考えがまとまりませんでした。
タクシーで帰ってきたのです。
私がタクシーから降りた瞬間からストーカーが追いかけてくるなんて、人間業ではありません。
それにタクシーの運転手の言動も相当おかしかったです。
まるで私以外にタクシーに乗った人がいたようではなかったでしょうか。
その日以来、ストーカーにつけられることはまたぱたりと無くなったのですが、私はこれで終わりとは思っていません。
なんとなくまたいつか再び起こることを予感しています。
私がストーカー被害にあった元カレは今どこで何をしているのでしょう。
また被害に合うのは嫌で怖くて探すことはできませんが、なんとなく犯人は彼なんじゃないかと思っています。
そして彼の現在の状況が気になってたまらないです。
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