私が一時期住んでいた東北の地方都市にはみちよさんの都市伝説が伝わっていました。
みちよさんは小学校5年生ほどに見える女の子で、赤いランドセルを背負って夜道に現れます。その時ランドセルの中身を尋ねてはいけません。みちよさんは大抵電柱柱の影にたたずんでおり、夜に徘徊している子どもを見かけるとおいでおいでと手招きするそうです。
もし心を許して歩み寄ってしまえば最後、みちよさんは執拗に話しかけてきます。
「ねえ、中を見たい?見たいなら見せたげる」
こちらが断ろうと関係なくランドセルの中身を見せようとしてきますが、絶対「うん」と言ってはいけません。何故ならランドセルの中には鉈や包丁、ナイフなどの凶器が詰め込まれており、みちよさんはそれで子どもの首を刈りに来るのです。
当時は子どもの夜間外出を戒める作り話だと思っていましたが、それにしてはショッキングな内容で、強烈に心に焼き付いています。
みちよさんは今も電柱柱の影に立ち続けているのでしょうか。
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