白髪でネグリジェを着た老婆が持っていたもの
投稿者:山椒魚 (6)
今から20年程前、中学時代のことになります。
その当時私は、友達と一緒に学校に登校しておりました。
ある日、学校の行事で林間学校というものがありました。
朝の5時台に学校に集合しバスに乗って山林の宿泊施設に泊まるというものです。
それで私は友達のKくんと一緒に朝の5時に待ち合わせをして学校に行くことになりました。
朝の5時なので外は真っ暗で、人通りもほとんどありませんでした。
中学生なので眠いのはあるのですが、普段とは違う感じに私とKくんはテンションが上がって、はしゃぎながら学校に向かっていました。
途中に大きな警察署がある通りがあるのですが、そこにさしかかった時でした。
反対車線側の歩道を、向かいから人が歩いてきました。
その人は夜で真っ暗であっても、異様な恰好であることがすぐに分かりました。
髪の毛はボサボサ、白髪でネグリジェを着た老婆でした。
テンションが高かった私たちは一気に静まり返りました。
私たちと老婆との距離が近づいてくると 右手に鎌を持っていることに気が付きました。
なにやら小声で何やらぶつぶつといっていることも。
反対車線にいるとは言っても、車通りも無く渡ってくることなど簡単です。
生きた心地がしなかったのですが、その老婆とすれ違ったところで、私たちは大きな警察署の前まで全力でダッシュしました。
今でも、あの時、反対車線を歩いていたらと思うとぞっとします。
あれが、生きた頭のおかしい人間だったのか、霊的なものだったのかわわかりませんが、
間異様なものに出くわすと、声一つでなくなるのだなと思う経験でした。
朝5時集合ってとんでもない学校ですな。
真っ暗でも白髪のネグリジェの老婆ってはっきりわかったのなら、この世のものではないっしょうね。
認知症で徘徊と言うのも有るかと┅。