餓死していた近所のおばさん
投稿者:ヤン子 (7)
私が小学生のころの体験です。
私は、平屋造りの12棟が並んだ「借家」の一つに家族で住んでいました。
ある年、空き家に50代位の夫婦が入居されました。
旦那さんは無愛想で、ほとんど顔も合わせたことがありませんが、奥さんは明るく社交的で、幼い私にも良く声をかけてくれました。
ただ奥さんは耳が遠いらしく、深夜になるとテレビが私たちの家まで聞こえる位の大音量で流し、旦那さんとの会話なのかケンカなのか声も聞こえてきます。
最初は「うるさいなぁ」とイライラすることもありましたが、借家の薄い壁では防音する手立てもありません。
数ヶ月もすると、それが「当たり前」になってしまいました。
その夜も、いつものようにテレビの音と奥さんの声が聞こえてきました。
「毎晩、元気だな」位の感覚になっていた私は気にも留めず、就寝することに。
翌日、普段通り学校に行き帰宅すると近所の人や知らない人など沢山の大人が借家の敷地内で集まっていました。
「○○さん、数日前に餓死してたんだけど旦那さんが通報もしないで放置していたんだって」
近所のおばさんから聞いて驚きました。
確かに昨夜もソレより前も、私はあの奥さんの声を毎晩聞いています。
私の母もそうです。
なのに「数日前には亡くなっていた?」ありえません。
さらに、近所のおばさんの中には「○○さぁん。お腹すいたよー。おにぎり食べたいよー」と夜、女性が枕元にいて、異変を感じて一度家を訪ねたけど居留守を使われたと言う方もいました。
結局、旦那さんでは何もできないし「家賃」も滞納していたことが発覚。
葬儀なども「借家の住民たち」で協力して行ったようでした。
その後、旦那さんは知らない内に居なくなり「遺骨」もどうしたのか幼い私では分かりません。
ただ、本当に優しい方でしたので「子供を怖がらせてはいけない」と思って、亡くなってからも「声」を聞かせていたのかも知れません。
幼いながらに「いつから奥さんを見なくなったか」「異変はなかったのか」「餓死なんて、悲しすぎる。何か出来なかったのか」と悲しく悔やまれる出来事でした。
(今ほど「事故物件」と騒がれなかった時代だからなのか、旦那さんが残して行った家財道具が片付けられた後、事実を知らない「シングルマザー」が入居されていました。近隣には大家から「言うな」と言われていたと後から聞いてゾッとしました。)
なんか切ないですね
成仏してくれていることを祈ります
奥さんは亡くなられて旦那さんは生きているなんてね、私は旦那さんに腹が立ちます。
奥さんには食べさせずに自分だけ食べていたのでしょうね。
そんな旦那は呪われるてもいいくらいだわ。
いい人の方が早くなくなるんですかね。いい人も図太くなってほしい。