付きまとう赤いぬいぐるみ

先日、友達と忘年会をした時に不思議な事があったので書いてみます。

中学から仲良しの友人は２人の子供がいます。今はやんちゃ盛りの５歳と２歳です。遊ぶことに全力で挑んでいる感じで母親である友達は疲弊していました。

そんな彼女たちは外食もままならないので、他の友達と相談をし、その友達のお宅で忘年会をさせてもらうことに。全員揃うのは３年ぶり。会うとすぐに子供たちにお人形ごっこの相手に任命され、大騒ぎです。

１時間ほど遊んだ時、ひとつの赤いクマのぬいぐるみが気になりました。５歳の子どもが「この子はとーっても悪い子なの。だから家に帰れないようにするの」と言いながら他のぬいぐるみでその赤いクマのぬいぐるみを叩いたり投げつけたりしている様子を見ながら「小さな子供はこういう事はよくするよね」と内心思っていました。

皆で食事をし、テレビを見たり昔話に花を咲かせていると腰の辺りが暖かいなと感じ見てみると、あのぬいぐるみが。子どもが置いたのかと思い気にせずおもちゃ箱に入れて食事を続けました。途中トイレを済ませてドアを開けるとまたあのぬいぐるみがちょこんと座っています。これも子供が置いたのかと気にせずおもちゃ箱に戻しました。

そしてリビングに移動し、コタツに入ると足に感触があり布団をめくるとあのぬいぐるみがいました。おもちゃ箱はあれから子供が触った様子もなかったので不思議でした。

そして夜も深くなり、帰ろうとリビングのドアを開けたとたん廊下にあのぬいぐるみがポツンと横たわっていた時はさすがに奇妙さを感じ恐怖を覚えました。一体何だったのかと今でも思います。