とある組の死体処理担当
投稿者:イエティ (51)
これは893に関係する話。
フェイクやぼかしがあるため、時系列におかしい点があるかもしれないことを先にご理解頂きたい。
また、数年かけてひとつひとつ聞いた話です。
かなり長くなるので、小説感覚で。
この話の主人公は、どこの田舎にもいそうなしゃべり好きなおじいちゃんだ。
背が高く彫りが深い顔立ちゆえか、昔はモテて仕方なかったらしい。
そんなじいさんの、壮絶な人生。
彼は1980年代~2000年代にかけて巨額の富を得た。
その裏には信じ難いエピソードと辛い過去が隠されていた。
元々は医者、生物学者を目指したり、時には政治家になろうとしたり、格闘技を学んだり。
とにかくいろんなことをやってみたい、知りたいと知識を渇望する人間だった。
加えて地頭の良さや突出した記憶力の良さも持ち合わせていた。
それゆえ彼の知識は多岐に渡った。
ある日、彼はとある問題を引き起こし893に目を付けられることになる。
事の発端は単純なことだった。
小さな組の若頭の愛人に手を出してしまったのだ。
仮にその組をA会とする。
発覚後は毎日のようにリンチに遭い、金銭を奪われ住居を失った。
格闘技経験者として反撃を試みたが、圧倒的な人数差があったし、経験者とはいえ喧嘩のプロ集団にはそもそも適うはずがない。
そこから2年ほど、大阪や東京でホームレス生活を送ることになる。
彼は辛いホームレス生活を送りながら、あの小さな組への復讐を企てていた。
ホームレス界隈の人間たちは、ある程度派閥や縄張りが決まっている。
めちゃくちゃ読み応えありました
ヤクザ×心霊
どちらも社会の暗部、アングラな想像力を掻き立てる要素故に、とても相性がいいものですね。
非日常感がいい塩梅に描き出されていて面白かったです。