おかしな場所で写真に写った女性

地元では眺めや景観が良いことで評判の山の方へ家族で紅葉を見に行った時のことです。
その場所は眺めの良いスポットでありながら、あまり交通の便が良い場所ではないので、たいてい車やバイクなどでしか行くことができません。

また、そこへ向かう道は舗装されてはいても道が細い上にカーブが多く、そのために車やバイクの事故が度々起きていました。
そのためいつもより慎重に運転しながら進んでいました。
所々に紅葉がきれいなスポットがあるので、途中で車を停車しながらデジタルカメラで画像を撮影していました。

あちこち撮影していたので、撮影場所では特に異変には気がつきませんでした。
別のスポットに到着して、カメラを構えながら何気なく撮影した景色を確認していて気づきました。

人がいては明らかにおかしな場所になぜか、不鮮明な女性の姿が写っていたのです。
撮影場所は山の崖に近い場所だったので、人の姿が写ること自体、どう考えても不自然なことでした。
それに気づいたので、一緒にいた家族に女性のことを伝えて驚いていると、ちょうどその山の近くに住んでいるという初老の男性がこちらに声を掛けてきました。

画像に写った事情が知りたかったので、女性が写っている画像を見せると、男性はちょうど写真を撮った崖の近くで若い女性が転落して亡くなったことがある、と話しました。
しかし、女性の顔まではっきり写っていないのでその女性であるかどうかは正確には分からないとのことでした。
それを聞いて怖くなったので思わず、その画像を消してしまいました。
帰り道に再びその崖を通ったので、家族で手を合わせてからりました。