少しハゲた謎のおじさん

これは私が実際に体験した不思議な話です。

当時私は近所の駅前のコンビニでアルバイトをしていました。

その日はバイトが休みだったのでコンビニの目の前の駅を利用して、電車で街中のデパートへ行きショッピングをして、帰りも行きと同じように電車を利用しました。

そして私のバイトするコンビニの目の前の駅で降り、バイト仲間と仲の良かった私は、せっかくだしちょっと顔を出そうかなと、バイト先のコンビニに寄ることにしました。
すると仲の良いA君が出勤していたので、A君に声をかけるとA君は、「今日お休みだよね？どこか出掛けてきたの？」と聞いてくれて、ショッピングをしてきたことを話しました。

そして話しもひと段落したので帰ろうとしたら、A君が「そういえばさっきね、〇〇さん（私の苗字）いる？って男の人に聞かれて、今日はお休みです。って言ったら帰っていったんだけど…」というので、私は「えっ？男の人？どんな人だったの？」するとA君は「おじさん。ちょっとハゲた、おじさんだったよ。知り合い？」「え〜そんなおじさん知らないよ！怖！帰るわ！」と言って私は早く帰宅することにしました。

私は当時高校生で知り合いにハゲたおじさんなんて、いませんでした。きっと私が働いているときに制服につけているネームタグを見て名前を覚えられたんだと思います。
ただ不思議なのが、その後も約一年ほどそこのコンビニで働いていましたが私もA君も、他のバイト仲間も、そのおじさんを見ていません。あの少しハゲたおじさんは一体何者だったのか。今だに謎のままです。