北陸地方のとある前方後円墳での出来事

私が学生時代の時の不思議な体験についてです。

私の家の近くには、それほど大きくはない前方後円墳があります。地域では割と有名で運動がてら登る人たちもいます。
そんな古墳では、今から数十年前ですが自殺をした人がいて、少しだけ心霊スポット化していました。
学生時代、私の家に泊まりに来た友人３人と私と４人でそこに登りに行った時のことです。
その友人の中に心霊現象に遭いやすい友人がいました。そんなことも気にせず歩いて登って、降りてきたのですが、その頃からその友人の様子がおかしく、何を問いかけても返事をしなくなりました。
するといきなり夜空を見上げ、くるくる周り始め気を失いその場に倒れました。

いきなりのことでびっくりした私たちは慌てて介抱しました。しかしずっと気絶したまま。それでも諦めずに名前を呼び続けると、ムクっと立ち上がり、私たちに殴りかかってくるのです。何か幽霊に乗っ取られたかのようでした。
その後数十分後すると、普通に戻ったので私の親にその友人の家に送り届けてもらいました。
残された私たち３人は私の家で眠りについたのですが３人ともなかなか寝付けず・・・朝になり、気絶した友人に電話して、昨夜のことを話すと、なんと全く覚えていなとのことでした。
それどころか、なぜ昨日私の家に泊まったはずなのに、自分の家で寝ているのかすらわかっておらず、古墳に登ったことすらも記憶にない状態とのことだったので、全てこと細く話し、事情を説明してあげました。
その出来事が起きてから私は昼だろうが夜であろうが、その古墳に登ることはやめました。
この出来事を他の友人に話しても全く信じてもらえず、聞き流される始末。いつかその友人をその古墳に招待したいと思います。