隙間の女性

小学3年生の頃、実際に体験したお話です。
私はスイミングスクールに通っていました。
授業が終わり、軽くシャワーをした後にみんなでサウナのようなところで髪の毛を乾かして、終わった子から更衣室で着替えて帰る。という流れになっていました。
私は髪の毛の量が多く、いつも最後まで先生に髪の毛を乾かしてもらうのですが、ロッカールームに行くとみんなもう帰っており、いつも一人で着替えておりました。

その日も私は更衣室で一人で着替えていました。何か視線を感じ、ロッカーの上を見ると、ロッカーと天井の間から青白い女の人が私の方を見ていたのです。
ですがそのロッカーはとても高く普通は顔をのぞかせることが不可能です。
なぜかその時の私は怖いと思わず、ロッカーの後ろ側に回りその女の人がいないか確認しに行きました。

ですが誰もいないのです。
また視線を感じたので、後ろを振り返ると隙間にまた同じ女性がいました。
その女性はただ私を見ていて、何も動きません。何秒か目を合わせてましたが、瞬きをした際にその女性は消えていたのです。
私もなぜか恐怖は感じておらず、その女性を探していました。
探しても見つからなく、途中で先生が入ってきて「お母さんが迎えに来てるから早く支度しようね。」と言われ、私はその更衣室を後にしました。
更衣室を後にし、受付で変える手続きをした際にパッと上を見ると、先ほど見た女性によく似た写真が飾られていたのです。そこのスイミングスクールには歴代の代表？の人たちの写真が飾られており、その中に先ほどの女性らしき人がいたのです。
もうその女性の顔は鮮明に覚えていないのですが不思議な体験をしました。