大学に入ってしばらくした頃、僕はコンビニの夜勤アルバイトを始めた。
勤務時間は22時から翌朝6時まで。
初日の22時に出勤すると、23時まで店長から仕事を教えてもらった。
接客、レジの操作、商品の前出し、ホットスナックの清掃、ゴミの処理、廃棄商品の確認。
どれもコンビニの夜勤なら珍しくない仕事だった。
ただ、一つだけ気になる指示があった。
「2時までに売場のメンテナンスをある程度終わらせてください」
「はい」
「それで、2時から3時の間は必ずバックヤードで作業してください」
「……必ず、ですか?」
僕は、その単語が気になった。
「そう。その時間はバックヤードで伝票整理とか、廃棄の確認とか、細かい仕事をやってもらえればいいから」
「分かりました」
店長は続けた。
「その1時間、お客さんが来ても、レジに置いてある呼び鈴が鳴ったときだけ会計してください」
「はい」
「売場から声をかけられても、呼び鈴が鳴るまでは出なくていいです」
そこまで言われて、僕は少し気になった。
(何かあるんですか?)
と、聞こうかと思った。
でも、夜勤の細かいルールなのだろうと思い、そのまま黙っていた。
「3時を過ぎたら物流のトラックが来るから、そこからは売場で品出しね」
「分かりました」
23時になると、店長は帰っていった。
その後は、夜勤の先輩と二人きりだった。
最初はレジの応対。
それから品出し、清掃、ゴミ袋の交換など、一通り教えてもらった。
そして2時前。
先輩が、
「そろそろバックヤード入ろうか」























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