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ヒトコワ

Splasherさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

実話〜殺人鬼〜
短編 2026/07/25 11:22 45view

その日はサークルの飲み会があり、時計の針は12時を過ぎようとしていた…

とその時!

吉祥寺に住む友人から電話があった。

どうやら向こうでも盛り上がってるようだ。

「今から、お前も来いよ!」

終電の寿司詰め状態を考えると、それも悪くない。

彼のアパートは、吉祥寺の駅から15分と離れた場所にある。

酔いさましにと、井の頭公園を通る近道を選んだ。

池の廻りをテクテク歩いていると、ある異変に気付いた。

一定の距離感を保ち、後方を歩く人の気配。

静まりかえった漆黒の闇に、二人の靴音だけが響いてた。

思い切って立ち止まり、振り返ると10メートル後方に、サラリーマンらしき中年男性がこちらを伺っている様子。

もう、春だと言うのにスーツの上にはロングコートを羽織っていた。

街灯も無く暗がりの中だが、満月の光りに照らされ、僅かながらに確認出来る姿だ。

普通では無い…直感ながらに、そう思った。

とっさに足を早めてみても距離は拡がらない。

立ち止まれば、ヤツも止まる。

繰り返す度に苛立ちが込みあげて来て、我慢出来ず、振り返りヤツを怒鳴った

「テメェ!フザケやがって、ナメてんのか!!」

その瞬間…確かでは無いが、月を背にしたヤツの顔がニヤリと笑った様に感じた……

一歩、そしてまた一歩と近づいてくる男。

どうやら眼鏡をしている様子。

暗闇の中、不気味に光って見えた。

二人の距離は、既に2メートルほどに接近しているだろうか?

笑っている…白い歯を剥き出しにし、ゆっくりとコートに手を忍ばせた。

男は何かを取り出す…それを握り締めたシルエットを月あかりが照らす。

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