動画に奇妙な声が…
投稿者:548 (1)
これは今から10年以上も前の話になります。
高校を卒業したばかりの私は、就職先のガソリンスタンドを辞めて、
日中はアルバイト、夜は地元の連中と飲み歩くという日々を送っていました。
地元の、いわばヤンキーと呼ばれる輩たちと絡んで過ごしており、
やんちゃなことをやっては、たまに警察にお世話になることもしばしば。
そんな私が過ごしていた地元は、マンガに出てくるような田舎町で、
周りは山に囲まれており、遊ぶ場所と言ったら、小さなゲームセンターぐらいでした。
そんな田舎町に住む連中がやれることと言ったら、
ゲーセンに溜まるか、誰かの家でたむろして、
暇を持て余すぐらいしかありませんでした。
そんな連中も高校卒業の時期になると、車の免許を取る奴らもでてきます。
そうなると行動範囲がぐっと広がり、遊びの幅もどんどん広がっていきました。
そんな時期に、一人の男友達と、女の子を誘って車でどっか遊びに行こうという話になりました。
そして、知り合いの女の子3人を誘って男2、女3の計5人でドライブに行くことに。
8月の夏真っ盛りの時期ということもあり、
どこか心霊スポットに行こうという話になり、目的地探しから始まりました。
ちなみに私の地元の県は、全国的にみても心霊スポットが多い場所でもありました。
そしてちょうどそのころ、地元連中のあいだで、
地元周辺にある心霊スポット巡りが流行っており、
私もいくつかの心霊スポットに足を運んでいた経験がありました。
私には霊が見えたりする第六感的なものはまったくなく、
そういった場所にいっても、暗くて怖いという恐怖感こそありましたが、
何かに取り憑かれたり見えたりという経験は、まったくありませんでした。
なので正直、幽霊的なものはほとんど信じていない側の人間でもあります。
そんな私を含む男女5人は、
地元でも3本の指に入るほどの心霊スポットを選び、
目的地に向かって車を走らせていました。
私はその当時はまだ車の免許を持っておらず、男友達が車の運転をしていました。
時間帯は24時を回っていたので、車どおりもまったくなく、
男女5人を乗せた車のヘッドライトが、街灯の少ない夜道を目を凝らすように照らしていました。
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