私はとある会社で働いているサラリーマンのAだ。
今日は高校の同窓会として、母校の旧校舎に来ている。
仕事が長引いてしまい私が最後の1人だった。
会場の中に入ると思い出せない位昔からの友人のD、と高校からのB、C、がいた。
「久しぶりー。元気にしてた?」
そう言い私は輪の中に入って行った。
「久しぶり。仕事長引いたらしいね。お疲れ様。」
「俺よりAの方が遅いなんて初めてじゃねーの?」
「でもCも今日遅刻したよねー。」
「あれはDが場所分かんないとか言うから。」
「Dも遅いと思ったらこの場所忘れてたのか。」
と、それぞれ昔と変わらず元気にしていた。
Bは優しく人思いで、
Cはマイペースで、
Dは掴み所のない性格で、
まるで昔のまま時間が変わって無いようだった。全員中学で身長止まってるから本当に高校時代に戻ったように錯覚してしまう。
「というか、Dこの場所忘れてしまったの?」
と、私が言った。
「なんかあったけ?」
「俺でも覚えてんだぜ?Dが俺と一緒に秘密基地を作った場所だろ?この旧校舎は。」
「あれ?秘密基地を作ったのはCだけではありませんでした?」
「そうだったか?俺は昔から覚えが悪いからなー。」
確かにCだけで作ってた気がする。
その後に私達が招待され旧校舎を探検したはずだ。
「懐かしいなー。秘密基地。確か《ヒトマネさん》だったけか?ほら流行った怪談。」
と、私が言った。
「ああー。あったあった。あれだろ?仲良しグループでワイワイしてる時に知らない人間が1人溶け込んでいて。気付かれない内に人間を喰うっていう化物。」
「確か旧校舎の探検で見つけたノートに書いてあったんでしたっけ?」
「そうだったはずだよ。」
私と、B、Cが一緒に見つけた。
「俺ら全員で見つけただったよな。」
Dもいただろうか?
「あれ?全員だっけ。私とB、Cだけじゃなかった?」
「「「いいや。私達全員だよ。」」」
と、私の疑問に3人が即答した。
これ以上何かあるのか?、と言うような威圧感も感じた。
「そ、そっか。そういえばあの怖い話のノートってどんなのだっけ。少しうろ覚えで。」
と、私は空気を変えようと話を繋いだ。
「あ、それなら私写真持ってる。」
そういえば、ノート見つけた時に、写真撮ってな。Cは、面白いと思った物はすぐ撮ってからなー。懐かしい。
「にしてもよく残ってましたね。」
「登下校の時、Dと見てたもん。」
にしてもかなり昔のはずだ。
と思ったが、今は写真の方が気になりCのスマホを除いた。
スマホに映っていた写真には3つの日付があった。
10月9日
今日、後少しで高校から卒業ということになり、昔の話をするという事になり全員が思い出話をした。そうすると、不思議な事に親友である、Eが毎回の思い出話にいたのだ。それだけなら話題の中心になる陽キャかもしれないが、クラスの半分以上が、彼と思い出せない位昔からの友人らしいのだ。私は、このクラスに古くからの友人はいないが、E達は皆同じ地域で育ったのだろう。
3月12日
今日は、卒業式があり、その後にクラス全員で打ち合げに行った。そこで卒業アルバムを見たのだが、また不思議な事があった。何とEが1,2年生の時の写真や文集が1つもないのだ。
私はそれを皆に聞いてみたのだが、全員に「記載漏れじゃない」と即答され、流されてしまった。私は卒業までEとの交流がとても少なかったが。Eに関する話題は何かおかしいなと感じた。






















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