見た夢を文字にして書いて記憶しておくと夢をコントロールできるようになるとテレビ番組で
見たことがあったから、強烈な夢は携帯のメモに内容とその時の感想など書くようにしている。
25歳のころ。その日の夢は、夢の中の自分のベッドで起きる夢だった。体を起こし窓の外をボーっと眺めていた。
ふと家の隣にある砂利道を見下ろすと自転車に乗ったおじさんがいた。
____その日はそこで夢から覚めた。
次の日も同じ夢。
おじさんは郵便屋さんが乗っているような大きな赤い自転車に乗り、砂利道を走って行く。
けど今回の夢ではおじさんはこちらを向いて自転車をこいでいた。2階の窓際の僕の方を見上げながらニコニコした笑顔で。
目じりと頬に何本もしわができるくらいニコニコした顔で、少し顔を左右に振っていた。
「どこかで見たことある顔なんだよなぁ…」
見覚えのある顔
….あ….テニギリだ!
“テニギリ”は僕が小学生の時に近所にいた変なおじさんだ。
登下校中の男の子、女の子関係なく「こんにちは~」と言いながら握手を求めてくる。
全く威圧感なく、満面の笑みで物腰柔らかくあいさつしながら握手を求めてくるおじさん。
ただみんなは「握手をしたいんじゃなくて、”手を握りたいんだ”」ということで”テニギリ”というあだ名がいつの間にか学校中に広がっていた。
毎日のようにクラスでは
「今日もテニギリいたんだけど!!」
「昨日テニギリいたからまわり道して帰った」
と”テニギリ”との遭遇談をみんな話していた。
僕もそのうち遭遇するんだと思って少しワクワクしていた。
当時みんなの遭遇談が心底うらやましかった。なんとなく被害者感というか、”テニギリ”は敵で
自分たちは被害者。そこの輪に入りたかった。























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