第一章 悪い予感
第二章 束の間の休憩
第三章 思い過ぎでは無かった。
第四章 隔離
第五章 就寝
第六章 悪夢の始まり
第七章 手遅れ
第八章 犠牲者
第九章 帰還
※登場人物、場所など全てフィクションです。
第一章 悪い予感
私(S)は元々、同級生数人でA国H州に旅行しようと思っていたが、手違いで東南アジアのV国に行くことになってしまった。その時は、物価も安いし、案外行ってしまえばH州と変わらないのでは?と淡い期待を持って旅行の準備をしていた。すると、一件の留守電が入っていた。どうやら、一緒に行く予定だったUが外せない仕事が入ってしまって飛行機が乗れないので別の便をとって行くとのことだった。翌日、旅行の前日に職場に顔を出して挨拶をしに行った。すると、あまり絡みのないKがこう聞いてきた『旅行の席余っちゃったんでしょ?』私は面倒くさかったので『あぁ、余ってるよ』と言ってしまった。
それが全ての始まりだった。
『余ってるんだ、ふーん、、じゃあ、一緒に行こう?😁』
なんとなく嫌な予感がしたが翌日、空港で会うことにした。
私は同級生全員が空港であってから気味が悪い感じがして止まなかった。
出国審査など諸々終わらせ、結果的に出発時間の1時間前には準備が整っていた。一人が『じゃあ、出発時間まで各自で飲み物とか買って解散でいいんじゃない?』と言い、みんなそれに賛成し解散していった。私はUに連絡するため、その場に残って連絡していたが、ふと視線を感じるので周りを見回すと、なぜかKがこちらを見て笑っていた。そして近づいてきて『いやぁ〜、ちょっとさぁ〜、S?俺部屋組むやつ居ないから組んでくれない?』
この時点でかなり寒気がしたが、部屋ぐらいなら、、、どうせ移動するしと軽く考えてしまいokしてしまった。
この時から、Kは俺のことをつけ回すようになった。
第二章 束の間の休憩
まだ飛行機に乗ってもいないのに私はすでにKにつけ回されかなりイライラしていた。
『いやぁ〜、ちょっと海外行くの久々だから緊張するなぁ〜』など初海外である私のことを一切考える事もなくただ一方的にずっと話していた。
『飛行機の機内食どんなのかなぁ〜』
『飛行機の座席窓側がいいなぁ〜。ねぇ、Sの席どこ?窓側なら交換して』
『ちょっと飲み物買っていい?』
『ちょっとあそこらへん言っていい?』
『ねぇ、S・・・』
止まることがなかった。早速、苛つきがキャパオーバーしようかという時にふとスマホを見るともう集合時間だった。私は助かったと思った。集合場所に行ってしまえば離れられる、、、そう思ったが甘かった。私がよく話すやつらの所に行ってもKはずっとそばを離れなかった。かと言って話に加わる訳でもなくただ傍に佇んでいた。まるで霊のように、、、
しかし、飛行機に搭乗しやっと、やっと!解放された。しかし私は知らなかった。こんなのはまだまだ序章に過ぎないということを、、、
そんな事を知る訳もなく、私は機内で夕食と映画を見て楽しく過ごした。
それが気楽に過ごせる最後の機会だった。























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