お母さん

・・・もう朝だろうか、少し部屋が明るくなっている気がする。
窓からお日様が入ってきているのだろうか。
・・・とても眠い・・・。でもまだ目覚まし時計は鳴らないし・・・それにきっとお母さんが起こしに来てくれる。・・・でも今日はやけに眠くて、起きられないよ・・・小学校さぼっちゃダメかなぁ・・・お母さんに怒られるかなぁ・・・。

すごく眠いのに、そろそろ起きなくちゃいけない、早く起きなきゃ・・・心と体が葛藤する。

ギィ・・・ギィ・・・ギィ・・・

誰かが階段をのぼってくる。きっとお母さんだ。お母さんが起こしに来てくれたんだ。

もしかしてもう朝ご飯もできたのかなぁ・・・。

ガチャ・・・きぃぃぃ

ドアの開く音がする。

お母さん・・・まだ眠いよ・・・もう少し寝かせて・・・

ギシ・・・

二段ベッドが少しきしむ。お母さんが手をかけたのだろう。

ギイ・・・ギシッギシッ

ベッドの下にはお兄ちゃんが寝ている。
どうも重さはそちらにかかっているようで、きしみ音が下から聞こえてくる。

「うぅう~~んんん・・・」

お兄ちゃんの声がした。お兄ちゃんもまだ寝ているようだ。

そうだよ、まだとっても眠いんだ・・・もう少し寝かせて・・・。

じゅるっじゅるっ
じゅぽ

じゃくじやく
ガリっガリっ
ぐしょっぐしゃっ
んぐっんぐっ
ビリっ
はぐっ
ぐちゅぐちゅ
にっちゃにっちゃ

・・・なんだろう・・・下から変な音が聞こえてくる・・・
お兄ちゃんとお母さん、なにしてんだろ・・・うるさいなぁ・・・