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ヒトコワ

kanaさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

お母さん
短編 2025/09/13 13:58 8,964view
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そんな音がしばらくつづいて、ベッドもギシギシ揺れてて
どのくらいたったのか、急に静かになって、お母さんが立ち上がって
今度はボクのいる上の段に顔をのぞかせているようだった。
ボクはなんとなく遠くに意識を感じながら、まだ目を開けられないでいた。

お母さんが、ボクの毛布をヒラッと少しめくった。
そしてなぜかボクに顔を近づけて来た。

ふん~っ
ふん~っ

お母さんの鼻息が頬に当たる。

はぁはぁ

お母さんの息がする。・・・なんだか臭い。生臭い。

ボクは寝ながらも、たぶん眉を曇らせていたと思う。臭くて目が覚めそうだ。

そう思った次の瞬間、お母さんが・・・・

じゅるっ
ベロリ

ボクの頬をまるで犬がそうするようにベロリと舐めて来た。

ふふっ・・・ふふっ・・・

お母さんは笑っているようだった。

さすがにボクも気持ち悪くて「うぅぅぅ~~ん」とうなって、
寝返りを打ちながら、毛布を引き寄せた。

ぎっ

ベッドから重さが解放された。
お母さんがベッドから離れたようだ。

変なの・・・お母さん、ボクらを起こしに来たんじゃないのかな・・・

さっきの変な匂いと、舐められた気持ち悪さと、なにも声をかけて行かなかったお母さんの行動を不審に思い、やっとの思いで重たいまぶたを薄目で開けてみた。

ガチャ・・・バタン

ちょうど今、お母さんが部屋から出て行ったところだった。

部屋は薄明りの日差しがようやく入ってくる時間で、時計を見るとまだ朝の5時前だった。

「お兄ちゃん・・・お母さんとなにしてたの?」

そう問いながら、上の段から頭だけ出して、下にいるお兄ちゃんをのぞいてみた。

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関連タグ: #声#学校#犬#階段
コメント(2)
  • kanaです。
    ・・・・・・・消えたのは、弟の方だったりしてね。・・・・・・・

    2025/09/14/21:12
  • こわい

    2025/09/17/11:27

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