あるポストがあった。
それは村の神社の鳥居の前に置かれていた。
不思議なことに、
そのポストの上には数字が浮かんでいた。
男の子がその前を通った。
数字の1がポストに浮かんだ。
女の子が通った。
すると2が浮かんだ。
おばあさんが2人で通った。
3が浮かんで
すぐ2に下がった。
村の役場の人が通った。
だが数字は変わらなかった。
このポストは村で話題になり、
「どうすれば数字が増えるか/減るか/変わらないか」
を確かめるために、
多くの村人が集まったという。
その村は5年前に土砂災害の被害で消滅した。
復興作業中に作業員がこのポストを発見したが、
上には46と数字が浮かんでおり、
それは村の住民44名とほぼ一致した。
それ以来そのポストはSNSで話題となり、
多くの観光客が訪れる人気スポットになった。
「カウントチャレンジ」なるものが流行し、
誰がその数字を動かせるのか、皆が競い合った。
しかし、この5年間で数字は、
1しか変わっていないそうだ。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 0票


























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。