これは私が実際に遭遇した心霊体験です。
私が5歳の頃とある神社の近くで祭りが行われました。かなり大規模だったので多くの人が集まっていたのを覚えています。あまりにも人が多かったので私は両親とはぐれてしまい、人気のないところへ向かうと泣きながら座り込んでいました。
すると突然頭上から女の子の声が聞こえてきたのです。
「大丈夫?どうしたの?」
どうやら私に話しかけてきているようでした。
「迷子になってしまったのかな?」
女の子は続けます。その時私は思い出しました。両親に、迷子になったら神社で待ち合わせをしようと言われていたことを。私は藁にもすがる思いで女の子に
「神社まで行きたいの。」
と伝えました。当時内向的な性格だったのもあり今思い返せば言葉足らずだな…とも思うのですがその女の子は察してくれたのか
「一緒に行こうよ。案内してあげる」
と言って手を差し伸べてくれました。歩きながらその子と話しているうちに少しずつ打ち解けていったのをよく覚えています。神社に着いてから、しばらくすると女の子が
「あれ君のお父さんとお母さんじゃない?」
と階段の方を指さしました。両親の顔を見ると、一気に安心して私は気づいたら駆け出していました。父が
「よくここまでこれたね。ちゃんと覚えていたんだな偉いぞ。」
と言ったので私は祭りで出会った女の子に連れてきてもらったことを話しました。ほら、あの女の子…と後ろを振り返ったのですが、
そこには誰もいませんでした。

























いい幽霊だったのかな