わたしは30代のころに千葉の某ゴルフ場に二年ほど勤めてたのですけど、
その時の経験を書いてみますね。
事務所は東京にありまして、月曜日がゴルフ場の定休日でした。
初日の日が月曜日でして、東京本社に出社すると「コースに行って支配人やマスターに
挨拶して来てくれ」と言われたので、昼前にはコースに着きました。
ところがクラブハウスに誰もいない。コースは定休日でも出社してるはずなんです。
でも、玄関もクラブハウス裏の入り口も開いてる。誰もいないので(どうしたものか)
とボッとしてたら、私服の女性が現われたので「支配人さんはどちらに居られます?」
と聞くと「ああ、今日は皆さん〇番ティーのお祓いなんで、そっちにいます」と言う
んです。「〇番ティー?」「はい、私もこれから行くんで」とキャディーだと言う女性に
ついて行ったんです。
「神主さんを呼んでお祓いするんですよ」「もう三度目なんです」と歩きながら説明される
のですが現実にお祓いなんて見た事ないので大して興味もなく〇番ティーが見えると
ティーグランドの横に小さな林があってそこに人が沢山いるんです。後で判ったのは
支配人、コース管理課、キャディマスター室の面々とキャディーさんたち20名くらい
林の中に井戸があり、井戸の前で神主さんが白い木をブンブン振って大声だしてました
皆、頭を下げて黙とうみたいな姿勢なんです。
仕方ないのでわたしも一番後ろでお祓い眺めて、終わってから支配人に挨拶して、
マスター室に行き、挨拶がてら「あれはなんです?」と聞くと
井戸の周りで子供が二人走りまわっていて声をかけたキャディーさんやお客さんが
その子供が消えるのを目撃するんです。井戸に腰かけていたり、背中向けていたりと
とにかく、井戸の周りに子供が二人現れて消えるんです。
別に襲うとか危害があるわけでもなく、少し気味が悪い程度なので「今日はいた」とか
「いなかった」とかキャディーの間で話題になる程度でしたが、一応「お祓い」をした
のですが、一向に効かないようでもう今日で三回目だそうです。
これが最初の不思議な話でしてね。この後、二年このゴルフ場のコース管理課に居たん
ですけど、まあ不思議な事が次々と起こるのでした。ちなみに今もこのゴルフ場は
営業してます。






















※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。