最近気絶ゲームにハマった。
最初は怖かった。危険そうな男友達に勧められてやったら、何もかも忘れられる感じで。
気絶しそうになるとふわふわして気持ちいい。
そんな時に、その友達が死んだ。
気絶ゲームをしていたら頭を打ってしまい、打ちどころが悪く…
「もうやらない」
そう決めた。友達みたいにはなりたくない。
だけど、最後にと思って友達と会った屋上でやろうとドアの前で立っていた。
目を瞑って、深呼吸して、男友達の冥福を祈り、開いた瞬間。
ドアの前に立っていたはずなのにいつのまにかふちにいた。
私は首を絞めた。いや、『絞められた』
意識が飛ぶ瞬間、友達が言っていたことを思い出した。
「いつまでも一緒に堕ちようね」
そういうことだったの…?私を殺したかったの?
いつかは忘れてしまったが、男友達が私のことを好きとか聞いたことがあった。
私は飛び降りるように堕ちた。抱きしめられるような感覚があった。
そして耳元で、いるはずもない友達の声が聞こえた。「永遠に愛してる」
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