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呪い・祟り

黄泉川 零さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

実際に起こった廃墟寺の祟り
短編 2025/01/20 22:27 885view

忘れられない恐怖体験がある、とAさんは筆者の元にDMを送ってきてくれた。
今回は本人の希望もあり、その内容の本文をここにそのまま公開させていただく。また、今回の話は実際に起きた事故としてネットにも記事がある。そこには地名や故人の名前も表記されているため、もし見つけたとしても、心の中に秘めておいていただきたい。

俺が16歳のとき 仲がいい親友と今日どこに遊びにいくか話し合ってる時に地元近くの寺いこうぜと話した。そこは古びていて外観からも廃墟とわかるような場所だった。近くまでは一度も行ったことがない。
そして自転車を2ケツして向かっている時にもう1人の親友が近くにいた。そこに見たことがない少年を2人引き連れていた。
話を聞くに年下の少し離れた町に住む友達とのこと。まだ中学生らしい。髪の毛も染めていてヤンキーだった。口調も年下とは思えないぐらい命令口調で関わったらだめな気持ちでいた。

そして寺に行く話をしたら乗って来てみんなで行くことにした。歩いてる道中も物を蹴ったりタバコを平気で山道にポイ捨てしていた。
しばらく歩くと寺が見えてきてついたら穴だらけでドアも吹き抜けていた。予想通り廃墟だった。そのヤンキーの年下以外はみんな怖がった。
するとそのヤンキーは平然とドアを破り中に侵入した。中にあった皿とか残留物を投げたり破壊行為をしていた。爆音で携帯から音楽を鳴らし滅茶苦茶だった。
それを俺以外の友達は(もうやめとけって)というと(は?うっせぇんだよ)と俺の友達の首を絞めた。友達はわかったわかったと腕を叩く。(お前らも入れ!)と言われたが流石に怖いのでパスした。

なんとか寺を後にすることが出来た。そのヤンキーたちは違うとこに遊びに行くと去り際にまた俺の友達の首を絞めた。少年は冗談でやっているつもりだが、流石にウザがらみの域を超えていた。

少年二人が去ったあと、友達は半泣きになりながら(死ねばいいのに)と口ずさんだ。

そして次の新聞で川で少年1人が死亡という記事を目にした。
その時は気にもしなかったが、更に翌日に寺に一緒に行った友達と遊んだときに、みんな顔が青ざめていた。(どうした?)と聞くと一昨日いた2人いただろ?あの金髪の方が死んだって。(その金髪こそ首を絞めてきたヤンキーだった)
友達は死ねばいいのにというのが当たったのか恐怖に苛まれていた。
ただ俺はあの寺を荒らしまくったのが原因だと思っている。どうやらその少年は寺にあった小さい仏像も持って帰っていたそうだ。売る気だったらしい。

この話をその少年にいえるわけもなく13年の月日が流れた。
もうその寺にはそれ以来近づくことはなくなったが地元なこともあり、外観だけどこかにいくとき目に入ってその瞬間だけ走ってその場を逃げるように移動している。
友達も俺もこの話は心の中で封印することにした。

これが、Aさんに語ってもらった話である。
次に、前述したネット記事から事件の概要を記載する。(伏字等は筆者によるもの)

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