夢遊病

先日あった不気味な体験。

その日の夜はなかなか寝付けずわたしは早々に寝ることを諦め部屋で映画を見ていました。

深夜3時頃、喉が渇いたので水を飲もうと部屋を出たとき電気の消えたリビングから弟の声が聞こえてきました。

何を言ってるのかは分かりませんでしたが、なにか焦っているような口調なのは聞き取れました。

わたしは何をしているのか気になってリビングへと向かい電気をつけると、弟は冷蔵庫の前に立ってまだなにかをぶつぶつとしゃべっていました。

近づいてみるとやっと聞こえました。

「はよ首隠せって。はよ首隠せって。」

弟の目は開いていましたが声を掛けてもこちらを一瞥もしませんでした。

わたしは恐ろしくなり電気を消して部屋に戻り、弟の声が聞こえないようにヘッドホンをつけて寝ました。

次の日の朝、弟に昨晩目が覚めたかを聞いたのですがまったく覚えがないとのことでした。

弟がしゃべっていた言葉については今でも怖くて本人に話せていません。