実家のお化け
投稿者:ぴゃーの (4)
短編
2023/02/22
02:32
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私が20歳になるころまで、実家に性悪お化けがいました。
階段から落とされるんです。大けがにならない程度にです。両親に訴えても、お父さんとお母さんが建てた家にいちゃもん付けるな。
と、怒られるだけで、妹と私は、何かこの家、いるよなあ。怖いよなあ。と、怯えていました。
小学生に上がり、しょっちゅう金縛りにあいだし始めました。そして、ある晩、とてつもない恐怖で目が覚めました。
二段ベッドの下で妹が寝ていたので、起きてないよね?と覗き込むと、妹が、「女の子がいるよ」と言うのです。いやいやいやいや、何も誰もいないよ。
しかし妹がまた、「そこにいるよ。おかっぱ頭の女の子。」
恐怖の絶頂にきた私、覗き込みながら、「いないよ!起きてるの?」と叫んだのですが、妹は爆睡中でした。次の日に、この話を妹にしたら、「寝てたわ!見てないわ!」とキレられました。
その後も、何かいるよなあ怖いよなあが続いていましたが、私が高校の時に、胸が重苦しくて目が覚めました。胸の上に腕が乗っかっていました、私のではない腕だけが。
この2件の出来事が、実家での恐怖体験決定版です。しかしなぜか、私が20歳になった頃には、何かいる怖いという気配もしなくなりました。
お化けも実家に飽きたのですかね。
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大人になられて幽霊が見えなくなったのでしょうか