深夜2時のいたずら
投稿者:粉雪 (4)
これは、私が大学生の頃、実家で体験したお話です。
その日は、深夜まで、友達とファミレスでおしゃべりをして、実家に帰り着いたのは、深夜2時をまわったころでした。
くたくたに疲れて実家に帰りついたんですが、お風呂に入らないとベッドで眠れない性格なので、面倒だなと思いながらも、お風呂に入る準備を始めました。
深夜のファミレスでは、いつも怖い話で盛り上がり、その日も霊感のある友達の生々しい体験談をたくさん聞きまくって、若干怖い気持ちを引きずっての帰路でした。
実家は築40年くらいのオンボロで、しかも中古で購入したものだったので、古く幽霊が出てもおかしくないような和風の造りでした。
まず、お風呂にお湯をはり、湯船につかりました。
夜中ということもあり、周りはしぃ~んという音が聞こえて来るくらい静かです。
静かすぎると怖くなってしまうので、少し音楽をかけて、不安な気持ちを紛らわしました。
体がポカポカになったところで、シャンプーをしようと湯船から上がり、シャンプーを始めました。
お風呂で一番怖い時間が、頭を洗っているとき。
なぜなら、目を閉じてしまうから。
毎回、ぎりぎりまで目を閉じなくていいように必死に抗うのですが、結局洗い流すときは、どうしても目をつぶらなければいけなくなります。
シャワーで頭から泡をジャーっと勢いよく洗い流したその瞬間。
「ぺちっっっ!!!!」
と氷のように冷たい感触のなにかが太ももの上に乗ってきました。
「・・・!?!?!?」
怖すぎて、悲鳴すら出ませんでした。
青ざめた私は、泡を洗い流すのも忘れていち早くお風呂から逃げ出しました。
もしかしたら、天井の水滴がただ、太ももに落ちてきただけかもと、太ももを確認してみました。
そこには、くっきりと人の手形の跡が・・・。
その日から、ファミレスで深夜まで怖い話をするのはほどほどにすること、深夜2時以降には、お風呂に入らないことを固く誓ったのでした。
ちなみに、数日その手形の跡は消えませんでした。
昔から怖い話をしていると幽霊が寄ってくると言いますよね…
ましてや風呂場含め、水場は特に出ると言うので時間帯もあって恐ろしいです