背後にいるのは誰？

私が高校生の頃の話です。
私は当時吹奏楽部に所属していました。
その日私は音楽室で練習しており、音楽室には私の他に先輩が2人。
そのとき、私の後方にあったキーボードが突然大きな音でなりました。
先輩2人は私が悪ふざけでやったものだと思い、「やめてよ〜」と言いいます。
私ではないし、そもそも届く様な距離ではありません。ましてや先輩たちはキーボードから一番遠くにいます。
私だけ状況を理解し、血の気が引いていくのを感じました。
それを見た先輩たちは私がやったのではないと信じ始めました。

意を決して私がキーボードを見に行くと、キーボードの電源がついていないどころか、コンセントすら入っていなかったのです。
また別の日のお話です。
授業中のことでした。テストが近かったため、その授業は自習になりました。
そのとき、ガタン！！と大きな音が教室に響き渡りました。
教室後方にある、ロッカーの扉が落ちたのです。
ロッカーの構造上、一度扉を持ち上げないと外れない仕組みになっているのに…。
また別の授業のときには、誰も席を立っていないし、触っていないのに、黒板消しをきれいにする機械がウィーーーーン！！と音を上げ動き始めました。

そんなある日、友達と遊びに行きました。

友達のお母さんが駅まで迎えにきてくれたのですが、車の後ろには友達の妹が乗っていました。
「ただいまー」と車に乗ったとき、私を見た友達の妹が号泣し始めます。
「いやあぁぁあぁぁ」
全員が困惑します。何が起こったのが私にもわかりませんでした。
少し落ち着きを取り戻した妹に聞くと、「うしろ…うしろ…怖い顔の女の人…」とつぶやくのです。
それを聞いたとき背筋が凍りました。
嘘をつく様な子ではないことは分かっていたのでなおのこと恐怖を感じました。
すぐにお祓いに行きました。
それからというもの、私の身の回りでは何も起きなくなりました。
その女性は、いったい何を伝えたかったのでしょうか？