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心霊

カノッサさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

私たちを襲った影
短編 2021/02/07 20:54 1,474view

私には昔から人の気持ちが流れ伝わってしまう共感能力や勘、そして人よりも強い霊感があります。

何かおかしいな、陰気臭いな、嫌だなと思うときには必ず、その場所で事故があったり、いわくつきの建物だったりします。

加えて戦争関連の場所や、ときにはパワースポットと呼ばれる動物などが祀られた場所に行くと、滞在中の頭痛、異常な悪寒や肩をはじめとした体の痛みだけではなく、必ずその後には具合が悪くなってしまい、吐いてしまう事もしばしば。

関東育ちの私ですが、小学校二年生の頃、学校の夏休みで母の実家へ長期滞在していた頃、母の実家から30分ほど自転車で離れた場所、当然私には土地勘も何の情報もありませんが、激しい頭痛と嫌な視線を感じ「このトンネルなんかおかしくない?」と聞いたところ、そのトンネルはよく事故が起こることで有名で、私たちが通ったほど近い時期に、事故で亡くなった女性が居たそうです。

このように何か感じ取るだけでなく、私には影が見えることもしばしばあり、小学校を使って行われた夏の交流会、お化け屋敷では私だけにしか見えて居なかった余分なお化け、いるはずのない驚かせ役の影が見えて居ました。

同様に霊感のある母といるときには必ず霊体験はより大きな事になってしまい、命の危険を感じたときすらありました。

自分が具合が悪くなってしまう為、あまり戦争関連の資料館などには寄り付かない私ですが、7年ほど前の夏、その日は終戦記念日で、夜中12時にかけて放送の夜のニュース番組にて原爆ドームから生中継が行われて居ました。

画面越しですら重苦しい雰囲気が伝わり、母と共にこのまま見て居て大丈夫かなと心配して居たまさにその時、原爆が落ちる前にあった筈のフロア、今現在は床が抜けてしまって人が立つ事の出来ない場所にでウロウロする黒い人影を、画面越しに、今は骨組みしかない建物からはっきりと見てしまったのです。その影が見えた瞬間、叫んでしまった私は自分の見間違いかと目を疑いましたが、隣を見ると絶句する母の姿がありました。全く同じ時間、同じ場所に黒い人影が見えてしまっていたようです。

母と怖い話をすると、余計怖がって寄せ付けてしまうから、あまりやめておこうと示し合わせて居ましたが、私たちの近所には、有名な心霊スポットがありました。なるべくその場所は通らないようにして居ましたが、夕方にどうしても通らなければいけない時があり、しかもタイミング悪く、スピリチュアルな話をしていました。

その道に差し掛かり、そろそろ話題を変えようと声をかけようとしたところ、私には急に車の前に猫か狐のような影が見え、運転していた母が突然0.5秒ほど失神、ハンドルを取られ急カーブにて危うく事故寸前。タイミングとタイヤの感触から確実に何かの動物を轢いたと二人して思いましたが、見に帰っても何もありませんでした。

実はその心霊スポットは狐を祀っていた神社だった為、私たちが心霊の話を軽い気持ちでしていた事に怒った狐か、その場所で以前事故にあった猫か何かが警告として取り憑いたのでしょう。運よく大きな事故にはならなかったものの、母と二人で身の竦むような思いをし、直後から具合が悪くなってしまった母と帰宅後すぐに塩でお清め、二度ど怪しい話を外で軽々しくしない、と誓いました。

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コメント(1)
  • 話の繋がりがちょっといまいち分かりませんでした。

    2021/02/08/22:26

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