ボ-ルを持った男の子
投稿者:camilita (1)
短編
2022/06/06
15:46
1,490view
私が初めて心霊体験した時の話です。当時私は10歳。
この日を境に霊感体質になり様々な体験をすることになっていきます。
父の実家が岩手県にあったので毎年夏のお盆の時期になるとよく家族で帰省していました。
この年は新幹線で東京から兄と父と私の三人で向かうことになり、
祖父母に会えるのをとっても楽しみにしていたのを覚えています。
新幹線に入るとすぐに窓側の席に座り、靴を脱いで窓に両手をくっつけて
外の景色をずっとみていた私。
大きな街の景色からあっという間に田舎の景色に変わり
そのうちコンクリ-ト塀の景色に変わった時でした。
「なんも景色が見れない!つまんない!」
そんな話を父にした後、また窓にくっついて外をみていたら
急に景色がスロ-モーションのようになり
線路の上に誰かが立っているのが見えました。
じっと目を凝らして見てると
私と同じ年くらいの男の子が線路の上にサッカ-ボールを持って立っていたんです。
私を寂しそうな目でじっと見つめていた彼。
Tシャツに短パン、スニ-カ-を履いていたのですが、なぜか全体的に色がグレ-帯びていて不思議な雰囲気でした。
「パパ-!見て!!線路に男の子がボール持って立ってる!早く見て!!」
すると父はチラッと外を見たものの
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 5票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。