覚えていない不思議な出来事
投稿者:もなか (5)
短編
2022/06/08
18:11
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これは私の家の話です。
私の母親はとくに幽霊が見えるとかそういう事を言ったことはなかったのですが、ある日、庭から誰かが家に入って来たと言ってきました。
庭から??すごく不思議でした。
なぜならうちの構造的に玄関から入った方が近い上に、人の家に勝手に入ってくるなんておかしいと思ったからです。
しかも、その「誰か」は家の何処にもいませんでした。
その人物は白髪のおじいちゃんだったらしく、祖父はもう亡くなっているし、知り合いにもいない。他に誰にも見当たりませんでした。
そんな時に、今度は父親が深夜寝ていると、電気が勝手に消えたり点いたりするという不思議な現象が起きました。それも電気は故障している感じもなかったのに・・・。
その後も母親がお風呂に入っていると、誰かに足を掴まれたと言って来ました。
その足を見てみると、母の手より一回り大きな手の痕がくっきりありました。
とにかく不思議なことがたくさん起こったので、家族でお墓詣りに行くことになりました。お花を供えて、皆で手を合わせました。
それ以来、何も起こらなくなったのですが、数年後にこの話を母親にすると「覚えてない」と言うのです。
そんな事はない、と。一体何だったのでしょう・・・
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