本当は怖い京都
投稿者:くつわ (5)
短編
2022/05/11
11:16
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京都に観光に行く人が多いですが、行ってはいけない場所があるということを知っておいた方がいいです。もし、あなたが霊感が強いタイプであるならば。
私の京都旅行の経験についてお話ししましょう。私は新撰組の大ファンです。新選組が京都守護を仰せつかった時に駐屯していた「壬生寺」は、新選組ファンの聖地と言ってもいいところです。
もちろん私は行きました。そして激しく後悔しました。
壬生寺にはあの暗殺された「芹沢鴨」も埋葬されていたのです。芹沢鴨は、同じ新選組の同士でありながら、仲間に暗殺されるのです。
近藤勇の墓もあるのですが、そこは私は何も感じず、芹沢鴨の墓の前でぞくぞくして、この世ではないものの存在を感じたのです。怖い、と逃げるようにその場を立ち去りました。
帰る途中、古民家がありました。博物館になっているのかと思い入ったところ、そこで強烈に冷や汗を感じるほどの冷気を感じたのです。実はその古民家こそ、芹沢鴨が暗殺された場所だったのです。
霊魂は「地縛霊」という名の通り、その土地に縛られています。その土地から出られない恨みの魂の存在を感じました。ただの暗殺ではなく、仲間から殺されたというのは、どれほど悔しかったことでしょう。
今でも壬生寺とその周辺には、新選組の怨霊たちがさまよっているのかもしれません。
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