峠道での不思議すぎる体験

ある峠道を車で走っているときの話です。

その日は旅行で訪れており、いわゆる心霊的な話などは全く知らずに利用しておりました。

峠道は真っ暗で車のヘッドライトの灯りだけを頼りに進んでいる状況でした。道は結構なカーブを何回も繰り返すうねうねした道で、スピードを落としゆっくり走行しておりました。

ある程度進んだところの曲がり角に差し掛かった時、急に前方に1台の乗用車が現れました。

真っ青な車でエンジンはかかっていますが、ライトは点いておらず何かあったのかと少し気持ち悪かったのですが、後ろに車を停め様子を見に行くことにしました。

車の中には女性が一人で乗っていて、道の真ん中で曲がり切れなかったかのような止まり方をしていたので、開いてた窓から大丈夫ですか？運転変わりましょうか？と声をかけました。

すると女性は無言で降りてきたので、あぁやっぱり立ち往生してしまってたんだと思い、車に乗り込みました。

次の瞬間車に乗り込んだはずの私は地面に思いっきりしりもちをついていました。

さっきまであったはずの車は忽然と消えていたのです。

気味が悪くなった私は慌てて車に戻りその場を後にしました。

後から調べたのですが、その場所では青い乗用車が曲がり切れず落下し、女性が亡くなる事故があった場所だったのです。