心霊スポットが何かを吸収してくれた?
投稿者:舞姫 (16)
もう30年以上前となる「八柱霊園」にまつわるエピソードです。
今では、きれいに区画整備され、公営のリーズナブルな霊園としてなかなか人気がある霊園ですが、かつては名称からして怖そうでいわくありげで、当時は“何かが必ず出る”スポットとして有名な場所でした。
入り口前の公衆電話ボックスや無縁墓地?か何かの一角はガチで、面白がって肝試しなど大勢でも行けるようなところではありませんでした。
近所ではなかったものの、肝試しに行っちゃった人の本当に怖い話を聞いたことがあります。
さて、怖がりな私のエピソードはどちらかというと不思議だなあという体験です。
就職したばかりの夏休みに、本来健康なはずの私は、風邪でもないのに連日39度近い高熱が下がらず、吐き気や下痢の症状に苦しんでいました。
しかし、夏休み中は銀座で友人とグループ活動をしており、どうしても出席しなければならない日があったため、帰宅の際父が車で迎えに来てくれました。
その頃には座ってられなくなっており、後部座席に横になってじっと我慢している状態となっていました。
ふと、車を走らせていた父が私に話しかけてきました。
40分くらい遠回りになっちゃうけれど、青山より近いから八柱の近くを通って帰るということでした。
かなり長く感じた乗車中、不意にまた父が口を開くと、この近くが八柱霊園だから…と、何度も念を押してきました。
それがなんなわけ?と、ボーッとした頭で聞いていましたが、10分ほど経った頃急に熱が引いてきて起き上がれるようになっていました。
本当なら薬が切れる時間だったのですが…。
ほとんど話らしい話をしなかった父はその後に亡くなっていますが、こんな風に時折不思議な感じの事を言ったり行動をする時がありました。
霊園が私の中の何かを吸い取ってくれたような、そんな気がしました。
漠然と体が軽く平常通りに戻った私はその時、心霊スポットって、やっぱり何か吸収して集まってるのかな…?と思ったことを憶えています。
ちなみにその当時の就職先は青山霊園の近くで、すぐ脇を通って食事やショッピングをしたり中を通り抜けたりということが日常的にありました。
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