清滝に行った時の話
投稿者:ジスタージン (6)
10年ほど前の夏休みの夜、友人4人で夜のドライブに出かけていました。
車内で心霊話が盛り上がりそこから一番近い心霊スポットの「清滝」に行くことになりました。
「清滝」は地元では心霊に興味がない人でも一度は耳にしたことある有名な京都で最恐の心霊スポットでいくつもの噂があります。
車内でもその話になり怖がりな私にはこの時点で帰りたかったのですがさっきまでに明るい観光地だったのにいきなり山道になり対向車もなく辺りは真っ暗になっていき、こんな所で降ろされたら心霊どころではなかったので大人しく後部座席に乗っていました。
そしてとうとう「清滝トンネル」の前までやってきました。
ですが青信号なのに車は信号の前で止まります。
理由を聞くと青信号だと霊に呼ばれていてそのまま進むとあの世へ連れていかれるとのことで次の青に切り替わるまで待たなければならないらしいとの事でした。
もうすでに青だったので待とうが連れていかれるのでは?と思ったのですがとりあえずは掟らしきものに従って入っていきました。
すると中は赤く灯され幅は車一台通れるほどしかないため圧迫感がすごく崩れるのではないかとヒヤヒヤしながらゆっくり通りました。
無事通り終えるとすぐにバス停があり運転に疲れたといった友人のため一旦エンジンを切り休む事にしました。
真っ暗の中夜中なのを良いことにバス停のど真ん中に車を停め車内で話で盛り上がっているとチリチリと音が聞こえます。
誰かの足音かと周りを見渡しても暗くて見えないので、窓を開け確認しても誰もいません。
みんな葉の擦れる音かと何となく話がそれようとしたとき今度はメキメキと枝が折れる音が聞こえました。
友人たちが後ろを振りむき外を確認している時後部座席の私が正面を見ていると自販機が迫ってきています。
慌てて「ブレーキ」と叫び友人はブレーキを踏みますが止まりません。
サイドブレーキも引き直しても止まらない。
先は急な下り坂になっているようですが真っ暗で分かりません。
転落してしまうのかと思ったとき友人がエンジンをかけバックして難を逃れました。
怖くなった私たちは一目散にその場から離れ帰りました。あれは何だったのでしょうか。
やっぱり青信号だったので連れて行こうとしてたのでしょうか。
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