忘れられない寒気のするトンネル
投稿者:ジスタージン (6)
私が子供の頃の話です。
まだ4歳くらいの当時の私は、夜のトイレの暗闇が怖いと感じるくらいで、お化け、幽霊など霊的なものはもちろんそういった単語さえも出会ってない頃になります。
私の住まいは大分市にあり、両親は共働きでした。母は保険の営業の仕事をしており、保育園に預けられない土日は家に一人にできないため、母の車に乗せられ一緒に仕事について行っていました。
大分市より南に津久見市という街がありますが、当時の母の顧客の関係で、月に何度かここを往復していました。子供ですから、後ろのシートで寝ています。
ある日、この顧客の方が大分市から帰るのを送るということでいつものように津久見市に向かうことになるのですが、いつもと違う点がありました。それはその方の提案で、近道になるからいつもと違うルートを通るというのです。
会話は聞いたものの、特に気にすることもなく車は進んでいきます。しばらくしてもうすぐ津久見に着くというときに後ろのシートが前をぼんやり見ていると、トンネルが近づいてきました。
そのままトンネルに入った瞬間、寒気がし下腹からゾワっとするような感覚に襲われました。初めての感覚なので驚いて声を出すこともできないままトンネルを過ぎると消えましたが、今も忘れることができない経験です。
だいぶ年数が経って調べるとそのトンネルは臼津トンネルといって女性の霊がでる有名な心霊スポットでした。
何も目にしなかったことは幸いかもしれませんが、今だにあまり気持ちよくないなという場所に足を踏み入れると、あの時のように下腹から感じる寒気を感じます。
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