臨死体験をデジャブしたような不思議な話
投稿者:ぴ (414)
私は子供のころによく夢を見る子供でした。
人一倍感受性が強かったのが関係しているのか、たくさん夢を見ました。
夢の内容は本当にさまざまで、空を飛んでいるというようなとんでもなくありえないぶっとんでいる夢もあれば、ただ家で友達と遊んでいただけのごくありふれた夢もありました。
悪夢もあるし、いい夢もたくさん見ましたが、その中で特に印象深い夢があります。
それは真っ白い病棟に閉じ込められて、椅子に座らされているという夢なのです。
私は病棟のような真っ白な一室に閉じ込められていて、そして周りには看護婦さんのような格好の人がたくさん行き来していて、すごくガヤガヤごちゃごちゃ人の話し声がします。
私はずっと椅子に座らされていて、そこからどうしても起き上がれません。
別に縛り付けられているわけでもないのに、ずっと椅子に座っています。
そして周りからひそひそ聞こえる声がうるさくてうるさくてたまらなく、耳を塞ぐのです。
その夢は特にすごく恐ろしい目に遭うわけではありませんが、夢の中の私はものすごい恐怖を感じていました。だから夢から覚めると心からほっとしたものです。
私はこの夢をあまりに何度も見るせいで、「前世かなにかかな」とずっと思っていました。
同じ夢をみることって、そうそうあることではないと思います。
だからきっとこの夢には意味があって、私は生まれ変わる前に精神病棟にでも入れられていたんだろう…といつしか思うようになっていたのです。
精神科であれば、私が部屋に閉じ込められてなぜか監視されるような目に遭っている理由もなんとなく分かるしなんて思っていました。
しかし私は大人になって、そうではなかったことに気づいたのです。
私は20代前半のときに、大きな事故に逢いました。
バイクで職場に向かう途中、信号無視したトラックと接触してしまって交通事故に逢ってしまったのです。
本当に一瞬のことだったので、私は何が起こったのか全く分からなかったです。
痛いとかいうのではなく、強い衝撃を感じて、そのまま意識を失いました。
打ち所が悪かったせいでしばらく昏睡状態に陥っていました。
そんな中私は「あの夢」を再び見たのです。
気づいたら私はその部屋にいて、真っ白い部屋で真っ白い白衣を着た男女のペアに見られていました。
白衣を着たお医者さんと看護婦さんみたいな恰好でした。
部屋の壁の一か所が近未来的な透明になっていて、そこから私の部屋が覗けるようになっているのです。
その男女ペアが何事か私を見て話しているのですがまったくもって何を話しているのかは分かりませんでした。
外で何事かを言い合っている感じの雰囲気の二人に、私はとにかく恐怖感を感じました。な
ぜかは分かりません。ただただ相手を怖く感じるのです。
そして私はその部屋の外でひたすら何かを言い合っている二人の声にびくびくしながら、耳を必死で塞ぎました。
ずっとしゃべり声が聞こえるのですが、何を言っているのかは理解できません。
切羽詰まったようなやり取りがすごく怖くて、ずっとなぜか怒ったように言い争いをしている二人の声に耳を塞ぎ俯いてしまいました。
異世界の話みたいで面白い!
あの世の順番待ちみたいな話、ちょっと前にもこのサイトでありましたね。東日本大地震の。
本当にあるのかもしれませんね