心霊現象を自由研究にした話
投稿者:レイコー (5)
どうすることもできず時間もどれくらいたったのかわからず続くノックの音に恐怖心が一層あおられました。
このまま出てこれないのか声は出していいのか何をどうすれば出れるのか。一回冷静になって暗闇に目が慣れてきたのでこのノックは誰なんだとドアの下の隙間から除くことに。
ですがそこに足はありませんでした。
何となくこの正体を察し確実に人間ではない何かの仕業であることとずっとここにいるわけにもいかないのでどう逃げ切るか考えました。
答えは一つしか思い浮かばず強行突破しかないと思いました。
ここからドアのノックの音も間が開くようになったので慎重にかつ絶対に失敗しないように両親がいる食堂の厨房まで走ることにしました。
トイレから厨房まであまり距離がないことが唯一の救いでした。
そして間が開いたノックの音が鳴らなくなったときにドアを開け思い切り走りました。
気が付けば厨房の目の前にいて母親が心配そうに私を見ていました。
母親は「大丈夫?もしかしてトイレ?」と何かを察するように聞いてきたので驚きました。
私は「あそこのトイレってなにがあるの?」と濁すことなくはっきり聞きました。
母親は「はっきりは言えないけどあのトイレは確実にいるからもう奥には入っちゃダメ!絶対!」と怖いぐらに強く言う母がそこにいました。なんでダメなのかちゃんと教えてほしいとその当時は思っていて何回か母に聞くことはありましたが母は一回もちゃんと話してくれませんでした。
今はもう食堂にお手伝いに行くことは無くなりましたがもしあの時逃げきれてなかったらどうすることもできなかったら私は今ここにいなかったかもしれないです。
ただ気になっただけで調べた噂にこんな体験が待ってるとは思いませんでした。
皆さんも気になる噂があっても軽はずみで調べないようにしてください。
噂は噂で流しておく、自分で調べようとしないことが一番だなと思った体験でした。
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