元は病院として使われていた高校での不思議

これは私が高校生の時に体験した話です。　

少しずつ肌寒くなってきた秋ごろ私含め友達と4人でテスト勉強をしていました。
まあ高校生のテスト勉強なんてただの名目に過ぎずあっという間におしゃべりの時間に。
恋愛の話や遊びの話とにかく他愛もない話をしていました。

少しして話の流れは学校の噂についてでした。
それもそのはず私の通っていた高校は元は病院として使われていたらしいのです。それは先生たちも言う程でした。

地下にある教室は霊安室として使われていた、校舎の一番奥の空き教室は本当に出る。

そして、理科室の横にある暗室には絶対に入ってはいけない。このような噂がありました。

ちょうどその日先生ともその話をしていて空き教室と暗室は見た人がいるらしいと話を聞いていたのでより気になっていました。
すると友達のAが「行ってみようよ！」と言い出したのです。

時間は夕方で外も暗くなるのが早くなる時期。校舎内もいつもより暗くて雰囲気が違うのを覚えています。
Aは続けるように「B一緒に行こうよ！」とBを誘い足早に教室を出て行きました。

私は一緒に残されたCと勉強しながら二人を待つことに。
この時私はふと思ったことが「Aって怖い系大丈夫だったけ？」とCに聞きました。Cは「大丈夫なんじゃない？」と何も気にする様子はなく。

でも私は確かに覚えていたのです少し前に怖い話をしようとしたら嫌がっていたAを。（まあよっぽど気になるんだろう）と思い勉強に戻りました。

大体ですが30分くらい経ったときでしょうか「キャァァァァ！！」と声がして少ししてAが息を切らしながら教室に戻ってきました。私は「ちょっと！大丈夫！？てかBは！？」と聞くと少ししてから「置いていかないでよ！！」とBが戻ってきました。

二人が落ち着いたところで話を聞くと最初は空き教室に行ったらしいのですが何もなく次に暗室に行くことに。暗室はドアに鍵がかかっているためそもそも入ることができません。

そこでAとBは暗室のドアをノックしたりどうにか暗室の中が見えないかと暗室の前を歩いていたという。
ここからBが言うには「暗室の前歩いてたら急にAが振り返って遠くを見たと思ったら叫び出して走ってったんだよ！こっちは置いてかれそうになったんだよ！」と。

Aの方を見ると「ごめん！ほんとにごめん！」とすごい謝っていました。
私は「とりあえず二人とも戻ってきたからよかったよ。てか何が見えたの？」と聞くとAは「明日話すよ。もう疲れたから帰ろ！！」と少し焦るように私たちの腕をつかんでその日は帰ることにしました。

そして次の日。私は昨日のことを聞こうとAに話しかけました。「ねえ、昨日何が見えたの？早く教えてよ。」と聞くと「え、昨日？わたし学校休んだんだけど。」と言われました。